日本の家電メーカーはなぜ衰退したのか?

どうも、ぶっちーです。

 

今回は、なぜ日本の家電メーカーは衰退したのか?
という話をしていきます。

 

日本の家電メーカーが衰退したのは
とある企業が大きく絡んでいて、
今回はその辺を詳しく話していきます。

 

 

で、日本の家電メーカーの衰退から
僕たちは学ぶべきことがあります。

 

僕はこうしてビジネス系の発信をしてますが、
ビジネスをする側の人なら特に大事な内容です。

 

でないと不毛な争いに
巻き込まれる可能性があるので・・・

 

 

その辺も話していきますので、
ぜひチェックしてみてください。

 

 

日本の家電メーカーが衰退した理由

 

最初に結論ですが、
日本の家電メーカーが衰退したのは
東電とNTTが大きく関係しています。

 

意外に思ったかもしれませんが、
めちゃくちゃ関係してます。

 

 

では具体的にどう関係してるのか?
というと東電やNTTは日本の家電メーカーに
設備投資をしていました。

 

電力や通信のインフラ整備、
NTTのケータイ端末の製造などの下請けとして、
日本の家電メーカーは補助を受けてたんです。

 

例えば、三菱、東芝、日立、NEC、富士通などの企業が
東電やNTTから補助を受けてました。

(いまも補助を受けてます)

 

 

で、昔だったら東電やNTTからの補助を
受けてさえすればよかったんですよ。

 

というのも、昔は東電やNTTが
電力や通信を独占してたから。

 

東電やNTTが独占してたことで、
電気代や電話代は東電やNTTが独占します。

 

それらの回収したお金の一部が
設備投資として家電メーカーに与えられました。

 

ピーク時には9兆円ものお金が
下請けのメーカーに渡ってました。

 

なので、日本の家電メーカーは
黙って東電やNTTの言うことを聞いてれば、
勝手にお金がもらえたわけです。

 

 

しかし、時代は変わり、その後
電力と通信の自由化が起こります。

 

これにより国民は東電やNTT以外の企業も
選べるようになりました。

 

すると当然ながら東電やNTTの収益は減り、
同時に設備投資に充てるお金も減ります。

 

ピーク時には9兆円もあった設備投資が、
電力と通信の自由化によって4兆円にまで減りました。

 

 

実はこれが日本の家電メーカーが衰退した
大きな原因なんです。

 

日本の家電メーカーは家電の売り上げよりも
東電やNTTからの補助のほうが
圧倒的に金額が大きかったわけです。

 

言ってしまえば、家電は副業のようなもので、
東電やNTTからお金をもらうことが
本業のようなものだったんです。

 

 

しかし、本業である東電やNTTからの補助が減り、
日本の家電メーカーは副業である家電を
何とかする必要が出てきました。

 

そんな中、追い打ちをかけるように起きたのが、

 

・2008年のリーマンショック
・2011年の東日本大震災による原発事故

 

まず、リーマンショックによって
テレビやデジカメなどの家電が
パタリと売れなくなってしまいました。

 

そして、原発事故では安全面から
新規の原発建設もほぼ不可能になり、
海外での原発建設もキャンセルが相次ぎました。

 

これらの要因により業績が悪化したわけです。

 

 

それに加え、日本の家電メーカーは
これまで東電やNTTに甘えてきたことで、
競争力や自分たちで決断する力を失いました。

 

そうこうしてる間にアップルやサムスンなどの
海外勢に抜かれていったわけです。

 

不毛なスペック争いも衰退の原因

 

で、もう1つ大きな衰退の要因が
不毛なスペック争いをしてしまったこと。

 

2007年にiPhoneが登場し、
それによってポケットの中に
インターネットを持ち歩く時代になりました。

 

そんな中、日本の家電メーカーは何をしてたのか?

 

不毛なスペック争いを繰り広げます。

 

インターネットの時代とは逆行するように
テレビの生産に力を入れていました。

 

「他社よりもうちのテレビのほうが大画面だ」
「うちのほうが薄型だ、高画質だ」

 

みたいな不毛な争いをしていたんです。

 

でも、インターネットの時代に
ユーザーはそもそもテレビを求めてません。

 

それにスペックを高めたところで
ユーザーからしたら

 

「いや、違いがよくわからないし…」

 

となるわけです。

 

 

ではなぜ時代と逆行してるのに、
テレビに固執してしまったのでしょう?

 

これは過去の成功体験にすがってしまう
日本人の国民性が関係してると僕は思います。

 

日本は戦後に電化製品で成功してきましたが、
その成功にすがってしまったわけです。

 

日本人は0から1を生み出すのは苦手ですが、
1から100に進化させるのは得意です。

 

電化製品は海外から技術を取り入れて
発展させてきましたし、

 

ほかにもバレンタインやハロウィンなどの文化も
日本独自のものに昇華させてますよね。

(ハロウィンはもはや何の祭りかわかりませんが…笑)

 

そういった日本人の国民性も相まって、
過去の成功体験にすがり、
ひたすらスペックを磨いてしまったわけです。

 

 

で、過去の成功体験にすがる国民性って
戦時中から実は変わっていないんです。

 

日露戦争で日本は銃剣による戦いで勝利しましたが、
その成功体験をその後も固執します。

 

アメリカ軍がライフルで攻撃してくる中を
正面突破で銃剣で立ち向かって壊滅したり。

(しかも、この敗戦の後も同じ戦法が何度も取られ
 そのたびに壊滅してきました)

 

 

ほかにも真珠湾攻撃では
日本は巨大戦艦でアメリカ軍に勝利し、
その成功体験をその後も固執します。

 

大和、武蔵といった巨大戦艦によって
アメリカ軍に対抗しようとしました。

 

しかし、アメリカ軍は真珠湾攻撃での失敗から
レーダーを搭載した戦闘機で応戦するわけです。

 

結果は巨大戦艦が活躍することなく、
日本軍は敗退。

 

 

そんな感じで日本人は過去の成功に
固執し続ける性質を持っています。

 

この戦争の歴史って、日本の家電メーカーの衰退と
重なるんですよね。

 

iPhoneが登場したのにテレビに固執したのは、
戦争中に過去の上手くいった戦法に固執し続けた
日本軍と同じと言っていいでしょう。

 

 

さらに言うと、日本の家電メーカーは
過去の失敗からも学びませんでした。

 

不毛なスペック争いの行き着く先は価格競争。

 

しかし、これも過去に経験してきたことなんです。

 

例えば、電卓っていまや100円ショップで買えますし、
スマホにも標準装備されてますよね。

 

でも最初に発売された電卓って
53万円もするものだったんです。

 

それがシャープとカシオがスペックを高め合って
次第に価格も安くなっていきます。

 

最初の発売から5年後の1969年に10万円を切り、
1978年に1万円を切りました。

 

そして、いまでは100円でも買える時代です。

 

 

テレビについても10年前だったら10万円のものも
いまでは数万円で買えたりします。

 

結局、スペック勝負では他社との差別化も難しいし、
不毛な価格競争に巻き込まれるわけです。

 

これも過去の失敗から学ばない
日本軍と同じと言えるでしょう。

 

日本の家電メーカーの衰退から学ぶべきこと

 

今回の話から何を学ぶべきか?

 

ということなんですが、
スペック勝負ではしんどいですよってことを
僕は伝えたいです。

 

日本の家電メーカーは不毛なスペック争いを繰り広げ
衰退していきました。

 

実はネットビジネスにおいても
スペック勝負って起きてるんですね。

 

例えば、ブログ記事とか。

 

「ライバルがおすすめのクレジットカード5選か」
「じゃあ自分は20選にしてみよう」

 

とかですね。

 

これ、やってることは
日本の家電メーカーと一緒です。

 

 

でもスペック勝負は不毛な争いです。

 

差別化が難しく埋もれてしまうんですね。

 

 

これがインターネットがまだ初期だった
1990~2000年代ならまだよかったんですよ。

 

情報がまだまだ少なかったので、
情報を発信するだけで価値がありました。

 

戦後、物が不足していて
家電メーカーが物を作れば売れた時代と同じです。

 

 

でも物であふれてきて
スペック勝負ではしんどくなるのと同じように、
現代は情報にあふれてるので、
情報量だけで勝負するのはしんどいです。

 

でも多いんですよね。
スペック勝負してる人が。

 

「おすすめの○○5選」

 

こういった記事は誰でも書けますし、
周りに埋もれてしまいます。

 

じゃなくて、その人にしか書けない記事を書くべきです。

 

例えば、僕の場合だと
プロフィール記事を書いてますが、
これって僕にしか書けない記事です。

 

この記事って別に検索エンジンからの
アクセスを期待してません。

 

というのもスペック勝負をしてないから。

 

あくまで僕の理念や経験を伝えたくて、
この記事を書いています。

 

こういったオリジナルの経験や
その人にしか発信できない想いとかのほうが
価値が高いと思うんです。

 

だから、ビジネスをやる人は特に
スペック勝負という不毛な争いには
巻き込まれないでほしいなと願っています。

 

 

では最後にスティーブ・ジョブズの名言を。

 

美女を口説こうと思った時、ライバルの男がバラを10本贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ。

 

めちゃくちゃ本質を突いた言葉ですね。

 

不毛なスペック勝負は避けたいところです。

 

 

ちなみに今回の内容に関連して、
こちらの記事もおすすめです。

 

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?の感想、要約。これからの時代を生きる上での必読書。

 

論理思考に偏るとスペック勝負になりやすいです。

 

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