世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?の感想、要約。これからの時代を生きる上での必読書。

どうも、ぶっちーです。

 

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

 

という本を先日読みました。

 

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~ (光文社新書)

なかなかの名著です。

 

 

まず最初に結論ですが、
この本で言いたいことは

 

これからの時代、論理思考に偏るのは危険で、
美意識(感性、直観など)を鍛えるのが大事

(※論理思考ももちろん大事です)

 

ということです。

 

ではなぜ美意識が大事なのか?
ってことなんですが、その理由が以下の3つ。

 

  1. 論理的・理性的な思考では限界があるから
  2. 自己実現の市場が拡大したから
  3. システムの変化に法律が追い付かない時代だから

 

 

「美意識ってぶっちゃけ関係なくね?」

 

って思うかもしれませんが、
この本を読んで大いに関係するなと思いました。

 

特にネットビジネスに挑戦したい人は
本書の内容を押さえておかないと
差別化できずに周りに埋もれるでしょうし、

 

あるいは会社で働いてる人だったら、
最近言われてるようにAIに仕事を奪われる
ということに巻き込まれる可能性もあります。

 

それくらい、本書の内容は
これからの時代を生きていく上では
重要だと思いました。

 

ということで、
ぜひ内容をチェックしてみてください。

 

 

①論理的・理性的な思考では限界がある

 

まず最初に言っていたのが、
論理的・理性的な思考では限界があるということ。

 

特に印象に残ったのが

 

・時間的な限界
・差別化の限界

 

この2つです。

 

(1)時間的な限界

 

現代は変化の速い時代です。

 

1つ1つの決断に時間をかけてたら、
その時点で競争では負けてしまいます。

 

だからこそ論理思考よりも
直感が大事な場面も出てきます。

 

 

例えば、本書の中で

 

・ソニーのウォークマン
・アップルのiMac

 

などの例が紹介されてましたが、これらの製品は
直観によってヒットしたいい事例です。

 

 

まず、ウォークマンって実は
当時のソニーの名誉会長の井深さんのために作られた
世界に一つしかない特注品だったそうです。

 

海外出張の際に

 

「飛行機の中で音楽が聴けたらいいな~」

 

という会長のために作られたのが
最初のウォークマンだったんだとか。

 

 

で、会長がそのウォークマンを
創業者の盛田さんに見せると

 

「おお、これはいいですね」
「これ、製品化したらいいんじゃないですか?」

 

そんなノリで製品化が決まり、
結果的に世界で大ヒットしました。

 

 

アップルのiMacについても、

 

「カラーを5色に追加しましょう」

 

というデザイナーからの提案に対し、
スティーブ・ジョブズが即決でGOサインを出し、
結果的に世界で大ヒットします。

 

 

どちらの例も直感で物事を決めてますが、
でも普通だったらコストなどを
ちゃんとシミュレーションするものですよね。

 

ですが、時としてそういった論理思考が
チャンスを逃すこともあるということです。

 

もし、ウォークマンもiMacも
論理思考でシミュレーションしてたら、
ここまでヒットしてなかったかもしれません。

 

だからこそ、論理思考では時間的な限界があり、
直観を大事にすべき場面もあるということです。

 

 

で、これは個人のビジネスでも同じことが言えます。

 

例えば一昔前に仮想通貨が流行りました。

 

でも本当に初期の初期って
「怪しい」と思ってた人がほとんどでした。

 

で、そこで論理思考で怪しいと判断した人は
結局チャンスを逃し、逆に直感で行けると判断した人が
億万長者になったわけです。

(ちなみに投資はリスクがあるので
 僕はおすすめしません。あくまで事例です。)

 

 

で、ほかにはネットビジネスそのものを
「怪しい」と判断してしまって拒絶してしまうとか。

 

これもチャンスを逃してしまって
もったいないと思うんですよね。

 

論理思考で頭でっかちになると
せっかくのチャンスも逃します。

 

だからこそ、ある程度調べるのも大事ですが、
あとは直感を信じるのも大事だと僕は思います。

 

(2)差別化の限界

 

論理思考の問題点として
差別化の限界もあります。

 

論理思考って別の言い方をすると
正解を求める思考のことです。

 

でもこの正解思考に偏るのはマズくて、
日本の家電メーカーなんかは
そのせいで衰退していきました。

 

 

例えばパソコンを作る際に正解思考だと

 

「他社がこの容量ならうちはこの容量にしよう」
「他社の価格がこれくらいならうちはこの価格にしよう」

 

みたいな感じで、答えがわかる範囲でばかり
勝負を競ってきました。

 

 

もちろん日本は技術力が高かったので、
最初は問題ありませんでした。

 

海外をリードしてきたのも事実です。

 

ですが、そういった答えがわかる部分は
ライバルもすぐに真似できてしまいます。

 

となると行きつく先は
不毛な機能勝負や価格競争です。

 

「ライバルのテレビの画質はこれくらいですが、
 うちはもっと高画質です」

 

みたいな感じでアピールする。

 

でも消費者からしたら

「いや、違いわかんないし・・・」

となります。

 

品質の違いがよくわからないから、
結局は価格の安さでしか商品が選ばれなくなる。

 

つまり、論理思考では真似されてしまい、
差別化が難しくなるということです。

 

 

で、これは個人のビジネスでも同じです。

 

いまではいろんな人が
ネットで情報発信してますが、
けっこう論理思考に偏ってるなと。

 

・おすすめのWiMAXプロバイダー5選
・人気のクレジットカード10選

 

みたいな記事ってよく見ないですか?

 

ひと昔前だったらライバルが少なかったので、
これでも良かったんですよ。

 

 

でも最近は情報があふれてて、
これだと不毛な情報合戦に巻き込まれてしまいます。

 

仮に自分の書いた記事が検索上位にいたとしても、
こういった真似される記事を書いてては、
いつライバルに抜かされるかもわかりません。

 

だから、差別化が大事ってことです。

 

情報の寄せ集めでは差別化はできません。

 

だから、その人の価値観や理念、
その人だけのオリジナルの体験など、
こういった部分での差別化が必要なんです。

 

僕はプロフィール記事を書いてますが、
この記事なんて検索からのアクセスは期待してません。

 

でもこういった自分にしか書けない記事こそが、
周りとの差別化につながるわけです。

 

 

ちなみにAIに仕事を奪われるというのも
論理思考の偏りが関係してます。

 

論理思考だけに偏ると、
単純作業のような答えがわかりきった仕事しか
できなくなってしまいます。

 

それはつまり機械でも代わりがきくということ。

 

実際、スーパーでセルフレジを導入したり、
無人のコンビニもテスト的に導入され始めてますよね。

 

 

最近のAIは本当に発達してて、実際の実験では
AIがMARCH(明治、青山、立教、中央、法制の5大学)に
合格するだけの偏差値を持ってることも証明されています。

 

AIに仕事を奪われるというのも
現実的にあり得る話になってきました。

 

だから、論理思考だけではマズいってことです。

 

②自己実現の市場が拡大した

 

論理思考に偏る危険性について、
自己実現の市場が拡大したからというのも
理由としてあります。

 

自己実現って要は

「自分はこんな人間になりたい」

という欲求のことです。

 

この自己実現の欲求って、
昔は一部の人しかありませんでした。

 

それは物が不足してる時代だったから。

 

 

特に戦後の日本は物が不足してたので、
物を作れば売れますし、その欲求だけを満たせば
とりあえずは良かったんです。

 

テレビ、洗濯機、冷蔵庫の
三種の神器が売れたのもこのためです。

 

 

ですが、現代では物やサービスがあふれ、
それが当たり前になりました。

 

そうなってくると、物やサービスだけでは
人は満足できなくなるんですね。

 

 

しかも現代はSNSなどの発達によって、
自分を発信できる時代です。

 

そういった時代背景もあって、
自分がどうなりたいか?
という自己実現の市場が広がったわけです。

 

 

でも相変わらず日本の家電メーカーは
スペック重視で物を売っている。

 

だから衰退していったわけですが、
代わりに頭角を現したのが
アップルという企業です。

 

 

アップル製品はもちろん
スペック的にも優れています。

 

ですが、アップルが売っているのは
スペックだけではありません。

 

会社の理念やストーリー、
世界観なども売っています。

 

それが消費者の自己実現の欲求を
満たしてくれるわけです。

 

 

消費者は

 

「アップル製品を持っている自分」

 

というものを買っています。

 

要は満足感や優越感ですね。

 

それらによって自己実現の欲求を
満たしているわけです。

 

 

こういった自己実現の欲求って
論理思考の領域ではなく、
完全に感性やアートの領域ですよね。

 

そうい時代だからこそ、
論理思考だけに偏るのはマズいということです。

 

 

で、個人のビジネスでもこれは同じです。

 

さっきも言ったように

 

「おすすめの○○5選」

 

みたいな記事では

「役に立ったな」

くらいには思われるでしょうが、
人の心は動かせません。

 

だからこそ、その人の理念や信念、価値観を
発信するのが大事になってきます。

 

「この人の発信は共感できるな」
「この人についてきたいな」

 

そう思ってもらうのが大事で、
それこそが自己実現の欲求を
満たすことにもつながります。

 

だから、論理思考だけに偏るのは危険で、
美意識が大事ってことです。

 

③システムの変化に法律が追い付かない時代

 

論理思考だけに偏る危険性として、
正しい判断ができなくなる可能性があることも
本書では挙げられています。

 

例えば、DeNAの次の2大問題が
本書の中では紹介されていました。

 

 コンプガチャ

ゲームのレアアイテムをゲットするためのガチャ。課金しすぎて借金を抱える人が続出して大問題に。

WELQ

DeNAが運営していた医療系のメディア。人の命に関わるような記事が、専門家でもない外注ライターが書いていた。しかもそれらの記事が検索上位を独占し、社会的な問題になった。

 

これ、冷静に考えればどちらもアウトですよね。

 

ですが、現にこうやって大問題になった。

 

これも結局は論理思考に偏った結果です。

 

どちらの事業も

 

「法律的には一応OKなんでしょ?」
「じゃあやってもいいよね」

 

みたいな感じでGOサインを出してるわけです。

 

 

でも倫理的、道徳的に考えたら
アウトなのは誰でもわかることです。

 

倫理、道徳は感性の部分です。

 

それをおろそかにし、論理思考に偏ったせいで
DeNAは誤った選択をしてしまったわけです。

 

 

で、これは個人にも当てはまります。

 

「いやいや、そんなことするわけないっしょ」

 

と思うかもしれませんが、現にネットビジネスでも
道徳的にアウトなことをしてる人もいます。

 

 

例えば、よくある手法として
他社商品を批判して別の商品を紹介する手法。

 

「商品Aはここがダメですよ」
「だから商品Bを買いましょう」

 

と言って、本命の商品Bを紹介する。

 

 

もちろん商品Aが本当にダメなら、
そこは素直に言っていいと思うんですが、

 

でも商品Bを紹介するために
良質な商品Aを批判する。

 

これってどう思いますか?
道徳的にアウトな気がするんですが。

 

 

で、僕の知り合いのアフィリエイターで
この手法で稼いでる人がいたんですが、
批判した会社からクレームが来たって言ってました。

 

その人はうまく対応して
その後も売り上げを上げてたみたいですが、
でも場合によってはビジネス自体が
破綻する可能性もあります。

 

そんな道徳的にアウトなことまでして
稼ぎたいかって話なんですよね。

 

僕はそんなビジネスはやりたくないですし、
健全にお客さんに喜んでもらって
ビジネスをやっていきたいです。

 

だから論理思考に偏るのは
危険だということです。

 

まとめ

 

この本は

 

論理思考に偏るのは危険。
だから美意識を鍛えましょう。

 

というのが結局のところの主張です。

 

その理由が今回話してきたような
以下の3つの理由です。

 

  1. 論理的・理性的な思考では限界があるから
  2. 自己実現の市場が拡大したから
  3. システムの変化に法律が追い付かない時代だから

 

美意識を鍛えるには

 

・絵画に触れる
・哲学や文学を読む

 

といった内容が最後の章に書かれていましたが、
僕はそれよりもなぜ美意識が大事なのか?
その理由のほうが大事だと思っています。

 

それが、今回紹介した3つの理由です。

 

 

で、ネットビジネスをやるなら特にですね。

 

というのもビジネスは
自分で決断することの連続だからです。

 

・どんなビジネスを選ぶか?
・どんな戦略を立てるか?
・次に何をする必要があるか?

 

こういうのを自分で決断して
自分で切り開く必要があります。

(自分の人生なので当たり前ですが)

 

 

だから、論理思考だけではなく、
直感でパッパッと決めることも
大事になってきます。

 

そんなネットビジネスだからこそ、
本書の内容は大事だなってことで
今回紹介しました。

 

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