ファスト&スロー」という行動経済学の本を読んでみました。Amazonのレビューやブログなどでおすすめされていた本です。

しかも著者のダニエル・カーネマンはノーベル経済学賞を受賞したとか。これは期待が持てます!

とは言っても、「ノーベル経済学賞受賞」という響きに先入観を操作されてる感じもしますが…

はたしてノーベル賞という響きに負けない内容となっているのか?ということでレビューしていきます。

1回目に本を読んだ時は挫折しました…

正直に言いますと、この本を1回目に読んだ時は60ページほどで読むのを止めてしまいました…

というのも内容が難しかったのと、あとは文字数の多さに身体が拒絶反応を起こしてしまったから。

ここ最近、行動経済学について学ぼうと思い、ファスト&スローの他にも8冊ほど本を買ったんですが、一番最初にファスト&スローを読もうとしたのが間違いでしたね。

予備知識がない状態でいきなりこの本を読んでも、さっぱり内容が入ってきませんでした。

おまけに僕は活字が苦手です。なのにこの本は文字がぎゅうぎゅうで、しかも上下巻の大ボリューム!いきなりこの本から読み始めるのは無謀な挑戦だったみたいです…

ということで60ページほど本を読んだところで一旦ストップし、別の読みやすい本から読んでみることに。

最終的には他の本を全て読み終わった後で、ファスト&スローを最後に読むことになりました。

2回目に読んでもやはり拒絶反応が…

まずは読みやすい本から始めて予備知識を着け、最後にファスト&スローを読んでみたら、やはり最初よりは読みやすかったです。

ただ、そうは言うものの2回目もやはり身体が拒絶反応を起こしました…

活字が苦手な僕にとって、この文字の圧迫感は拷問でしかありません…

本の中でシステム1、システム2という言葉が出てくるんですが、まさにシステム1が直感で作動して拒絶反応を起こしている状態です。

システム1、システム2とは?

  • システム1 … 直感的な思考をする脳の働き。簡単な計算や日常の無意識の選択などはシステム1が行う。
  • システム2 … 熟慮する脳の働き。難しい計算、保険選びなどの頭を使う作業はシステム2が行う。

僕の頭の中でシステム1が「うわ~、この本なんだか難しそう…」と直感的に拒絶反応を起こしてしまったようです。

もちろん他の行動経済学の本を先に読んでいたので、最初よりは内容は入ってきます。ただ、それでも文字の圧迫感にはこたえましたね…

書いてある内容は行動経済学の総まとめ

先にネガティブな事ばかり書いてしまいましたが、本の内容自体は素晴らしかったです。拒絶する身体を奮い立たせて最後まで読んだかいがありました!

書いてある内容はこれまで読んできた行動経済学の本の集大成のような内容ですね。

本来なら不合理な選択なのに、人はそれを選択をしてしまう。そういった事例の数々が本書の中で紹介されています。

ではいくつか勉強になった事例を紹介しますね。

 プライミング効果

先に与えられた情報に影響を受けてしまう効果。(例)野球でバッターが内角攻めをされると内角を意識する。その結果、外角の球を空振りする。

 ハロー効果

相手の特徴から物事を勝手に判断すること。(例)白衣を着ている人の言うことは信用できる。国立大卒の人は仕事ができる。これらは必ずしも正しくない。

フレーミング効果

同じ意味でも見せ方によって印象が変わること。(例)無脂肪80%と脂肪20%。同じ意味でも無脂肪80%の方が良さそうな商品に見える。

 プロスペクト理論

人は損したくない生き物。損する時の苦痛は、得する時の喜びの2倍以上の重みがある。(例)1万円を失う苦痛は、2万円以上を得る喜びに匹敵する。

特に最後のプロスペクト理論はなかなか興味深い内容でしたね。やはり人って損したくない生き物なんだなと感じました。

僕自身も損したくない気持ちのせいで、いろいろとやらかした経験はたくさんあります。

  • 「今買わなければ値上がりしてしまう!」と焦って、高額な投資ソフトを買ってしまったり…
  • 「失敗したくない」という恐れから、いつまでも無料ブログからワードプレスに切り替えられなかったり…
  • フラれるのが怖くて女性に積極的にアプローチできなかったり…

あらためて人は損したくない生き物なんだなと思いました。

本当に不合理な選択?と疑った事例も正直あった

本を読んでいて「これって本当に不合理な選択?」と思った事例もあったのでここで紹介しておきます。

本の中では利用可能性ヒューリスティックという言葉が出てきます。

 利用可能性ヒューリスティック

イメージできるものほど優先して判断してしまう傾向。(例)美容院よりもコンビニの方が身近にイメージできるので、コンビニの数の方が多いと錯覚する。でも実際は美容院の数の方が多い。

この利用可能性ヒューリスティックについて、著者はテロの話題を本の中で書いていました。内容をまとめるとこんな感じです。

  • イスラエルでバスによる自爆テロが頻繁に起きていた頃、人々はバスに乗るのを避けていた。
  • でも実際は交通事故に比べたら、バスの自爆テロが起きる確率は圧倒的に低い。
  • だからバスを利用しないのは不合理な選択だ。

たしかに発生確率が低いテロを過剰に恐れるのは不合理な気もします。でも正直「これってどうなの?」と思いました。

だっていくらテロの確率が低いって言っても、巻き込まれたら間違いなく死にますよね。逆に交通事故なら助かる可能性もあるかもしれません。

確率がどうこう以前に死んだら元も子もないんですから、情勢が危ないならバスを避けて当然なんじゃないかなと思いました。

それにテロは誰かが意図的に引き起こすものです。仮にその時は発生率が低かったとしても、何かの拍子で急に発生率が上がる可能性もあると思うんですよね。

だから発生率が低いテロを恐れるのは、別に不合理な選択じゃないんじゃないかなと個人的には思いました。

ファスト&スローの感想まとめ

今回はファスト&スローの感想を書いてきました。

正直どうなんでしょう?僕の本を読むスキルが足りないせいか、個人的には難しい内容でした。

もちろん書いてある内容は素晴らしかったです。行動経済学の総まとめ的な内容でした。

この本の内容を完璧に理解すれば、行動経済学をマスターできるくらいの内容だと思います。

ただ、行動経済学を学ぶ最初の一冊目としては、読む人によっては難しいと感じるかもしれませんね。(僕のように活字が苦手な人は特に)

個人的には「予想どおりに不合理」とか「経済は感情で動く」などの方が読みやすかったです。

これらの本を読んで予備知識を着けてからファスト&スローを読んだ方が、もしかしたら内容もスッと入ってくるかもしれませんね。

といった感じで今回の感想を参考にしていただければと思います。

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