「選択の科学」の書評まとめ。評判通りの内容?それとも…

選択の科学」という本を読んでみました。

いろんなブログやAmazonのレビューなどで割と評判が良かったので、購入してみた本です。

はたしてレビュー通り良書なのか?ということで今回は「選択の科学」を実際に読んでみた感想を書いていきたい思います。

最初は読むのを後回しにしていた本ですが…

正直に言います!

ここ最近、僕は行動経済学を学ぶために関連書籍を10冊ほど購入したんですが、今回の「選択の科学」は読むのを後回しにしていた本です。

なぜかと言うと、ページ数が400ページ近くあって、活字が苦手な僕にとっては拒否反応が出てしまったから…

で、それでも重い腰を上げて読み始めてみたんですが、実際に読み始めてみるとわかりやすい事例が多くて読みやすかったんですね。

日常の買い物での選択だったり、飲食店でのメニューの選択だったり、比較的読みやすいテーマのものが多かった印象です。

また、命に関わる重大な選択など、深く考えさせられる事例も紹介されてて、引き込まれながら読み進めていました。

人間って不思議な生き物。選択肢は少なすぎても多すぎてもダメ!

本の中で印象的だった内容としては、人は選択肢が少なすぎても多すぎてもダメということですね。

買い物でお店に行ったのに品揃えが悪かったら、「なんだよこの店!品揃え悪いな~」と思うのは当然です。

でもだからと言って、品揃えが豊富ならいいのかと言うとそうでもありません。

今度は逆に「なんだよこの店!種類が多すぎてこれじゃ選べねーよ!」となってしまうんです。人間ってワガママですね(笑)

そういえば先日、僕もユニクロで靴下を買ったときに同じことを思いました。

僕の目に入ってきたのは「50色ソックス」という靴下コーナー。これを見た僕は

「おお、50色!こりゃいいや!」

と思ったんですが、そう思ったのは最初だけで、次第に

「くっそ~。こんなに種類が多いと逆に選びにくい…」

と思うようになってしまいました。

最終的には4色を選んだわけなんですが、途中で別の靴下コーナーに行ったりとかなり迷いましたね。

選択肢が多すぎても良くないいい例だと思いました。

選択肢は多く、なおかつ分類されてるといい

選択肢は少なすぎてもダメ。でも逆に多すぎても迷う。

こんな時はどうすればいいのか?ということなんですが、選択肢を多くしてなおかつ分類するといいです。

これは身の周りを見渡してみると、けっこういろんな所でやっていることですね。例えばレストランに行くとメニューがちゃんと分類されています。

  • ステーキ
  • ハンバーグ
  • チキン
  • デザート

こんな感じで分類することでお客さんも選びやすくなります。

さらに分類されたメニューの中でも「店長おすすめ」「期間限定」など、お客さんが選びやすい工夫がされてたりしますよね。

こうすることでお客さんは、メニューが少なすぎるという不満を持つこともないですし、メニューが多すぎて選びにくいという不満を持つこともありません。

いろんなお店で当たり前のようにやっていることですが、今回の本の内容が生かされてる事例で面白いなと思いました。

Amazonの販売システムってやっぱりすごいと感じた

選択肢を絞るとお客さんは選びやすいということでしたが、Amazonについてもやはり同じですよね。

  • おすすめ順
  • 価格の安い順
  • レビュー評価順
  • メーカー別

など、お客さんが選びやすいようにいろいろ分類されています。

他にも「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というのを見ますが、これも商品選びをスムーズにする仕組みですよね。

こうやって選択肢を絞ってあげることでお客さんは商品を選びやすくなり、なおかつ最終的には自分で商品を選べるので満足度は高くなります。

ちなみに本の中にも書かれていましたが、選択の自由がなくなるとお客さんの満足度は下がるそうです。かと言って選択肢が多すぎると迷ってしまう。

だからAmazonのように豊富な選択肢を与えつつ、お客さんが商品を選びやすいように選択肢を絞ってあげるシステムって、ちゃんと行動経済学の内容の通りなんだなと思いました。

やはり一流の企業はこういったことを、息を吸うくらい当たり前のようにやっていますよね!

人は自分で選択したい!でも重い選択は後に引きずる

あと本の中でもう一つ印象的だったのが、人は自分で選択したいものだけど、重い選択は後に引きずるということです。

例えば生まれてきた赤ちゃんが重い障害を抱えており、次の2つの選択しかできなかったらどちらを選択するでしょうか?

  1. 延命措置をする代わりに一生植物状態になる可能性を受け入れる。
  2. 延命措置を止める。

この事例が本の中では紹介されてたんですが、非常に重い決断ですよね。

で、どちらの選択が正しいとかはないと思うんですが、一つだけ明らかだったことがあります。

それは医者が延命措置に対する提案をしたかどうかで、その後の親の感情に違いがあったということです。例えば、

  1. 医者に延命措置の停止を提案されて延命措置を止めた場合
  2. 医者からの提案はなく、全て親の判断で延命措置を止めた場合

この場合では後者の方が、その後の心の苦しみが大きかったようです。

前者は「医者も言ってたんだし今回の選択は仕方がなかった」と思えるのに対し、後者は「この選択で本当に正しかったのだろうか?」と後悔の気持ちが大きいようです。

人は自分で選択したい生き物ですが、自分だけで重い選択をすると精神的に大きなストレスがかかります。ここに他人の判断も加われば精神的なストレスも減るということですね。

ちなみにこの事例とまさに同じ事例の映画を思い出しました。バーティカルリミットという映画のオープニングです。(心臓に悪いのでご注意を…)

断崖絶壁にロープで吊るされた3人。(妹、主人公、父親の順に上から吊るされています。)

このままでは3人とも崖下に落ちてしまうので、主人公は究極の選択を迫られます。

  1. このまま3人とも崖下に落ちて死ぬか?
  2. ロープを切って父親だけを落とし、自分と妹の2人を助けるか?

結局、主人公はロープを切る選択をしました。

この選択が本当に正しかったのかはわかりません。ただ、この選択をしたことで、主人公はその後も悩み続けることになります。

まさに今回の本の内容と同じように、自分で重い選択をした場合は後に引きずるということですね。

選択は時として自分を苦しめることになる。選択するということは非常に奥深いものだと感じました。

まとめ

今回は「選択の科学」の感想を書いてきました。

ページ数が多い本なんですが、わかりやすい事例が多く比較的読みやすい本でしたね。

また、人の命に対する選択などの考えさせられるテーマも含まれており、非常に引き込まれながら読ませていただきました。

行動経済学について学べる良書なので、もし良かったら読んでみてくださいね♪

ということで今回のレビューのまとめでした。

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